独身者こそ自由気儘に生きられない
「独身は、自由気儘でいいよね」などと既婚者から言われることありませんか?
言われなくても、そう思っているような感じを受けたりすることも。
しかし、私は近ごろ、独身の女性を見ていて自由気儘と思うことが少なくなりました。
「独身だけど自由気儘とは思えない！」
と思う独身女性はきっとたくさんいらっしゃると思います。
自由さと気儘さ
例えば自由さ。
自由とは、おおむねに自分の時間を自分だけのために使う、または自分がやりたいことだけに使うといったニュアンスかと思います。
確かに仕事以外のプライベートな時間は、一人暮らしであれば自由に使うことが出来ます。
その自由に使う時間が、本当に自分のやりたいことや幸せを感じることだけに使っているか？と自分に問うと、
「もしかして私は自由な時間ってないかもしれない!」
とハタと気づかされるのではないでしょうか。
明日の仕事のための準備をしたり、モチベーションを上げたり、仕事にかかわる勉強をしたり。
また、仕事や人間関係のことで思い悩んだり。
そんなことで自由なはずの時間が使われてしまい、幸せを感じる時間は１分もない！という独身女性は多いようです。
ある３０代女性の自由時間は、、
先日、30代の独身女性と話す機会があり、お話を聴いていたら自分の仕事以外の時間はほとんど悩みでした。
自分で感情をコントロールしなければならないことに苦しさを感じ、感情のはけ口を求めたり、
どうすればよかったのか?と過ぎ去ったことを頭の中で悶々と考えたりで、ぐったり疲れて1日を終わらせていました。
このような女性が休日はどうかと言えば、やはり悩んでいる。
自由な時間を謳歌している状態とは全く違います。
ある意味、「気儘」かもしれません。
気儘とは、自分の気持ちを重んじ、その気持ちの向くままに行動することです。
悩んでいる、苦しんでいる、その自分の気持ちの赴くままだということですから。
もし、「独身は自由気儘」という意味を、時間を謳歌するという楽しい意味だけに捉えず、
もっと深堀した意味でとらえると、確かに悩みやネガティブな感情に捕らわれたまま時間を使えることは自由気儘なのかもしれません。
既婚者の幸せとおおらかさ
ところが、既婚者はどうでしょうか。
「自分の時間がない！」という物理的な状況は確かにあります。
ですが、悩みを悶々と繰り返すという時間もありません。
自分が悩んでいようがいまいが、お腹を空かしている子供もいるし、洗濯もしなくてはいけないし。
子供や旦那様と相対していれば、悩む暇がない。
悩みは悩み出したら出口がないものです。
悩みがあったとしても、子供や旦那様と会話していたらふと解決の糸口が見つかったりすることもあります。
また、子供の何気ない行動に幸せを感じたり、旦那様の一言に癒されたりして、幸せを感じる時間が独身者よりグンと大きいことは事実です。
もちろん悩みの種が子供や旦那様ということはあります。
でもその悩みは、「点」の悩みではなく「面」の悩みです。
「面」の場合は、解決するのは自分一人ではないし、相手の成長を待てば時間が解決してくれるものもある。
簡単に言い換えると、おおらかさを必要とする悩みであり、おおらかさが鍛えられると幸せを感じる時間はもっともっと長くなります。
悶々と悩むのは独身だから
ひとりでは、どうしてもできないことです。ひとりで悶々と悩んでいると自分軸から外れられません。
家族とのつながりの中で、自分の我儘を引っ込めなくてはいけないこともあるからこそおおらかさが鍛えられます。
自由気儘で我儘、幸せな時間を十分謳歌している独身者は結婚をする必要は今はないのかもしれません。
しかし幸せな時間を今よりももっと必要とするなら、結婚を考えるのもより良い選択の一つだと思います。
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